• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2017 年度 実績報告書

当事者適格の理論的基礎の研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K03214
研究機関熊本大学

研究代表者

松原 弘信  熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(法), 教授 (20190499)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード法人でない社団 / 固有適格構成 / 固有適格概念 / 訴訟担当構成 / 会社組織関係訴訟 / 死後認知訴訟 / 再審原告適格 / 被告適格
研究実績の概要

本研究テーマと直接関係はないが、数年にわたり継続して執筆していた高田裕成・三木浩―・山本克己・山本和彦編『注釈民事訴訟法第4巻 第一審の訴訟手続(2) 』(査読なし)(有斐閣・2017年)1120頁-1204頁(分担執筆 松原弘信)が昨年度公刊された。
本研究テーマである「当事者適格の理論的基礎の研究」と直接関わる研究としては、最近の最高裁判例でも問題となった当事者能力を有する法人でない社団の当事者適格における「固有適格構成」と「訴訟担当構成」についての見解の対立を踏まえて、前者の「固有適格構成」に焦点を当てて、「固有適格」概念の学説史的な検討に基づく試論および法人でない社団の構成員への既判力拡張の当否と根拠条文による理由付けの問題についての私見を明らかにした松原弘信「法人でない社団の当事者適格における固有適格構成の理論的基礎」『民事訴訟法の理論・高橋宏志古稀祝賀論文集』(有斐閣)(2017年5月末脱稿、2018年2月刊行)397頁-424頁を発表した。
同じく上記テーマと関わる研究として、最近の会社組織関係訴訟の再審原告適格に関する2つの最高裁判例などを検討のうえ、判例の考え方である再審原告適格の判断基準につき本訴訟の当事者適格を基準とする考え方に対する批判的考察を試みた松原弘信「人事訴訟・会社訴訟における再審当事者適格――当事者適格との関係と理論的基礎」熊本ロージャーナル14号(2017年12月末脱稿、2018年3月刊行)1頁-20頁を公表した。
現在、科研の最終年度は過ぎたが、1昨年度の研究成果1つと昨年度の2つの研究成果を踏まえた発展的テーマとして、「当事者論の理論的基礎に基づく新たな体系構築に関する研究」を構想し研究を進めているところである。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 人事訴訟・会社訴訟における再審原告適格――被告適格との関係とその理論的基礎2018

    • 著者名/発表者名
      松原弘信
    • 雑誌名

      熊本ロ-ジャーナル

      巻: 第14号(最終号) ページ: 3頁-20頁

    • 査読あり
  • [図書] 高橋宏志先生古稀祝賀論文集・民事訴訟法の理論2018

    • 著者名/発表者名
      高田裕成ほか52名
    • 総ページ数
      1423頁
    • 出版者
      有斐閣
  • [図書] 注釈民事訴訟法第4巻第一審の訴訟手続(2)§§179-2802017

    • 著者名/発表者名
      三木浩一ほか21名
    • 総ページ数
      1512頁
    • 出版者
      有斐閣

URL: 

公開日: 2018-12-17  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi