災害を視野に入れたコミュニティ・リーガル・サービスの概念は、これまで学術的に明確に使用されることはなかった。コミュニティ・リーガル・サービスに着目した、日本、アメリカ、オーストラリアにおける比較検討も、これまでほとんどなかったように見受けられる。 その意味で、本研究において、コミュニティ・リーガル・サービスという概念を創出し、前記3ヶ国における実情把握と比較検討を行ったことは、今後の他国における実情把握と比較検討を可能にする枠組みを提供した点でも、学術的な意義がある。また、本研究が、災害の頻発する前記3ヶ国その他の国や地域における災害対応において活用されることにより、社会的意義もあわせ持つ。
|