主な研究成果は次のとおりである。第一に、『熟議民主主義の困難――その乗り越え方の政治理論的考察』(単著)(ナカニシヤ出版、2017年)や、The Oxford Handbook of Deliberative Democracyへの寄稿(共著)などを通じて、熟議システムの概念を再検討した。第二に、一点目と連動して、熟議における反省性の重要性について検討を行い、論文・報告ペーパーを執筆した。第三に、『ここから始める政治理論』(共著)(有斐閣、2017年)などを通じて、政治の固有性・重要性を考察するタイプの政治理論があり得ることを明確にした。以上の研究成果は、海外でのセミナーや学会でも発表した。
|