研究課題/領域番号 |
15K03279
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研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
鈴木 隆 愛知県立大学, 外国語学部, 准教授 (50446605)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 中国共産党 / 中国政治 |
研究実績の概要 |
平成29年度も、これまでの継続作業として、共産党、政府、国有企業、その他関係機関の制度的関係に関する資料収集と調査研究を行った。また、同年度内に開かれた中国共産党第19回党大会について、政治制度に関する党規約の修正内容やリーダーシップの権力分析などについても、部分的成果を発表した。平成29年度の研究活動の概要は、以下のとおり。 1.日本国内では、先行業績と関連資料の収集を、昨年度に引き続き実施した。党と政府の主要な指導者の発言録、国有企業関連の研究論文、各種報告書などを中心に、日本語・中国語・英語資料を収集した。現在、これらの分析作業を進めている。同じく、中国の指導者の政治認識とリーダーシップの研究も進めている。 2.海外調査としては、中国とロシアへの出張を行った。それぞれ、複数の中国人・ロシア人研究者、現地在勤の日本人実務関係者(例:外交官、報道関係者)に対し、本研究に関連するインタビュー調査、意見交換を行った。同時に、文献資料の収集にも努めた。ロシアでは、中国の政治経済動向のほか、中国政府が主導し、中国の国有企業が多数参加している広域経済圏構想「一帯一路」プロジェクトについても、聴き取りを行った。同プロジェクトに対するロシア、中央アジアでの反応について知見を得た。 3.研究成果の対外発信として、複数の学術論文と資料紹介の公刊のほか、学会発表、各種ワークショップとシンポジウムへの参加、新聞・ラジオ等のメディア出演、一般聴衆向けの講演などに積極的に参加した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
おおむね予定したとおり、資料の収集・分析を進めている。その成果の一部は、研究論文や資料紹介の公刊、学会発表、新聞・ラジオなどのメディア出演、各種ワークショップやシンポジウム、一般聴衆向けの講演などで発表することができた。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度は、前年度に引き続き、ロシアでの資料収集と面談調査を行う予定である。また、中国共産党、政府、国有企業、関連団体の政治的関係、および、それに関する共産党の指導者の認識に関する研究論文を執筆、発表する。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初予算の金額どおりに使用することを心がけたが、未使用額が発生してしまった。この次年度使用額は、平成30年度に予定されている複数回の国内出張旅費に充てる予定。
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