研究課題/領域番号 |
15K03296
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
福田 耕治 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (20165286)
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研究分担者 |
福田 八寿絵 国債医療福祉大学, 薬学部, 講師 (60625119)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | イノベーション / 政策 / EU / リスクガバナンス / 連帯 |
研究実績の概要 |
平成27年度は、研究代表者と分担者が研究課題にかかわる下記の論稿を執筆し、刊行した。福田耕治「EUの制度と政策のイノベーションー新しい政体・欧州ガバナンスの仕組みとデモクラシー」小久保康之編『EU統合を読む』春風社、2016年2月、57₋88頁。Yasue Fukuda、”Global Governance of Dual Use in Biomedical Research:Cooperation between the EU and Japan on How to Minimize or Prevent Misconduct and Misuse", P.Bacon,et.al.,eds.,The European Union and Japan,Ashgate,2015,213-222. また、2015年10月31日に日本国際政治学会国際統合分科会において司会(代表者)と研究報告(分担者)「EUの医療保障と連帯」を行った.この報告を基にした以下の論稿も2016年5月に刊行される予定である。福田耕治「EU/欧州諸国の連帯とリスクガバナンス―理念・歴史・理論的枠組み」(1-22頁)福田耕治「EU/欧州福祉レジームにおける連帯と社会的包摂―「時間銀行』の社会実験を事例として」(23-46頁)福田八寿絵「EUの医療保障と連帯」(177-202頁)以上、福田耕治編『EUの連帯とリスクガバナンス』成文堂、2016年5月所収予定。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
日欧の成長戦略との関連で両者のイノベーション政策過程を比較分析する目的から、平成27年度は、まず文献による調査と分析を行い、EUの成長戦略とイノベーションの制度と政策の概要を明らかにした。また医療イノベーションとの関連でEUの医療保障における加盟国間および社会における連帯の在り方を分析し、その現状と課題を考察した。 なお、ベルギーのEU/欧州委員会本部で現地調査を実施する予定であったが、ブリュッセルのテロ事件の影響により、EU本部が厳戒体制をとり、外部からの訪問が困難な状況となったため、インタビュー調査は、次年度以降に延期せざるを得なかった。
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今後の研究の推進方策 |
研究代表者は、文献調査で不明な点や不十分な情報について、ブリュッセルの欧州委員会における政策担当官と面談を行い、インタビュー調査を行う。 研究分担者は、ブリュッセルの欧州委員会における政策担当官および医療イノベーション野専門家と面談調査を行い、追加情報を得る。 2016年5月17日早稲田大学大隈小講堂において駐日EU代表部・EUIJ早稲田・EU研究所の共催で伊勢志摩サミット関連行事との関連で、EU/欧州委員会の教育・文化担当委員を招聘し、科研費研究課題ともかかわるけ高等教育問題について討議を行う。 2016年6月17日早稲田大学において「日・EUフレンドシップ・ウィーク・シンポジュウム」を開催し、日欧の成長戦略とイノベーション戦略、リスクガバナンスについて報告や討議を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究分担者が、ブリュッセルのEU本部、欧州委員会へインタビュー調査に赴く予定であったが、ベルギーにおけるテロ事件勃発により、EU本部は厳戒態勢になったため外部訪問者を受け入れられず、現地訪問調査は翌年以降に延期を余儀なくされた。
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次年度使用額の使用計画 |
2016年度もしくは2017年度に改めて実施する予定であり、先方訪問先と折衝中である。
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