平成27年度には、グリフィス大学との間で、ブリスベンで共同研究会を行った。また、その年に、R.A.W. Rhodes et al, Comparing Westminsterを翻訳し、法律文化社から出版した。同書は、英国及び英連邦諸国の議会慣習を含む諸慣習に詳しく、また、解釈アプローチという独自の方法を使っている点で注目される。29年度は、オーストラリア政治学会で日豪の二院の選挙タイミングに関する違いに関して、理由を探求して報告を行った。筆者は、問題をさらに発展させ、解釈アプローチの視点から、日本の憲法学史、とくに議院内閣制と解散権行使の在り様について、研究しようとしている。
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