研究実績の概要 |
2019年5月にはグローバル・ガバナンス 学会年次研究大会の共通論題部会報告者として選出され、「人の国際移動のガバナンスー多層性の再検討」との題目の下報告を行った。これは、EU発祥の国際連携の試みをグローバルな視点で捉えるという意味において、本研究プロジェクトの集大成と言えるものであった。また、国際政治学会2019年度研究大会、IRAP20周年記念部会においては、人の移動管理についてのアジア地域の連携をテーマとする報告を行った(”Migration Governance in the Asia-Pacific: On Institutionalization, Emergent Norms, and Redefined Borders”)。これは当初の研究計画になく要請を受けたものであったため、資料収集や分析、方法論についての研究などの点で計画の修正が必要となった。しかし、結果として、本報告に基づく論文の学会誌(国際ジャーナル)への投稿が可能となった(現在は査読結果待ち)。また、本報告を契機として、ハーバード大学等国外の研究者との交流の機会を得たり、日本国際問題研究所の「経済・安全保障リンケージ研究会」委員に選出されたりと、国内外における研究ネットワークのさらなる充実を図ることができた。 また、学術誌『上智ヨーロッパ研究』の編纂にあたり、特集「「欧州難民・移民危機の再検討」」の責任者となった。また、自身も巻頭論文を執筆した。 このほか、2020年3月にはInternational Studies Associationでの報告を予定していたが、新型肺炎の影響により大会そのものが中止したことにより叶わなかった。
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