研究課題/領域番号 |
15K03333
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国際関係論
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
泉川 泰博 中央大学, 総合政策学部, 教授 (60352449)
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研究協力者 |
山岸 俊男 北海道大学, 名誉教授
クロフォード ティモシー , 准教授
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研究期間 (年度) |
2015-10-21 – 2019-03-31
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キーワード | 同盟 / 動的均衡 / 東アジア / 分断戦略 / 結合戦略 |
研究成果の概要 |
本研究では、同盟を分断しようとする側の戦略と、それを阻止して同盟を形成・維持しようとする側の戦略を内包した、包括的な同盟理論を構築することができた。さらに、同理論を用いて、これまであまり理論的に分析されることのなかった、冷戦期以降の東アジアの同盟政治を分析した。これによって、冷戦期以降東アジアにおける同盟がどのように形成され、さらには変容していったのかについて、理論的かつ実証的な知見を得ることができた。
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自由記述の分野 |
国際関係理論
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、既存の同盟理論では看過されてきた、国家による同盟・提携関係を操作という側面に注目した理論を構築し、それによって、冷戦期以降の東アジアの同盟政治を実証的に説明しようとした点にある。これによって、同盟を結ぼうとする側と、それを阻止しようとする側の激しい外交的駆け引きの動態を明らかにし、その結果として同盟の形成や崩壊にどう影響を及ぼすのかという、これまで理論的には明らかにされていなかった側面をより論理的に理解することができた。また、こうした研究を通じて、現代にも残る北朝鮮の核問題をめぐる国際政治、日ロ関係における北方領土問題などに関しても応用可能な知見を得ることができた。
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