研究課題/領域番号 |
15K03340
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研究機関 | 同志社女子大学 |
研究代表者 |
鳥潟 優子 同志社女子大学, 現代社会学部, 准教授 (60467503)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 国際関係史 |
研究実績の概要 |
フランス外務省史料館においてインドシナ戦争をめぐる仏米関係に関する史料調査を行いつつ、アメリカの東南アジア介入の起源とその秩序構想を考察した。成果のひとつとして、論文「東南アジアにおける脱植民地化と冷戦の開始―想像上の共産主義の恐怖はいかにして生成されたか、1947‐1949年」(益田実・池田亮・青野利彦・齋藤嘉臣編『冷戦史を問いなおす―「冷戦」と「非冷戦」の境界』(ミネルヴァ書房、2015年)の第6章として所収)を発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
上記論文の刊行とともに、フランス外務省でオランダのインドネシア独立戦争へのフランスの対応外交及びオランダへのマーシャルプラン援助供与への影響に関するフランス外務省の分析を記録した史料の収集を行った。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は、フランス外務省、国立公文書館及び海外領土公文書館での史料収集を行うとともに、可能な限りアメリカ議会図書館のハリマン文書、トルーマン大統領図書館に足を運び、アメリカの相互安全保障法に基づく援助と同盟戦略の分析に踏み込んでいく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2015年度後半に米仏で史料調査を予定していたが、11月のパリ同時多発テロ後の治安への懸念や北米では12‐2月のブリザードなどの天候悪化から、史料調査のスケジュールを予定通り行うことはできなかった。刊行予定の史料や研究書など出版が遅れたものもあり、図書の購入金額も少なくなってしまった。
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次年度使用額の使用計画 |
史料調査の遅れをとりもどすために、本年度夏や冬にフランス外務省とアメリカ議会史料館、トルーマン大統領図書館等へ足を運ぶとともに、暫定的な成果を学会や研究会などで報告する予定である。
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