研究課題
基盤研究(C)
手持ち現金が経済人の合理性に影響を及ぼすか否かを明らかにするため、研究期間内において最後通牒ゲームの実験および投資実験を行った。両方の実験は、初期保有のお金が渡される際に二つの異なる形式(現金・非現金)が被験者の行動に影響を及ぼすか否かを検証するものであった。両方の実験の結果は共に現金を目の前に行う意志決定はそうでない場合よりも慎重になることを示唆している。またこのような行動の変化は現金を目の前にすることによる保有効果と損失回避によってもたらされるものと推測される。
行動経済学・実験経済学・応用計量経済学