下記論文において、途上国における所得格差、出生率、児童死亡率の相互依存関係をもとに、経済発展を理論分析する。子供の死亡確率を明示的に考え、家計の期待効用最大化問題を解く。つまり、子供の死亡リスクを考慮する。また、児童労働の存在も考慮する。所得格差のもと、子供の死亡確率を考慮する研究は、まだ少ない。Hideki Nakamura (2018) Can a Decline of Child Mortality Help Poor People Escape Poverty?現在この論文を改訂しており、後に投稿する。 下記論文において、途上国における男女格差(家事と賃金格差、そして、結果としての教育格差)がいかに経済発展を阻害するかを理論的に分析し、実証分析により理論を検証する。この論文においては、男女の違いを明示的に考える。さらに、子供の死亡確率と児童労働のもと、家計の期待効用最大化問題を解く。男女格差のもと子供の死亡確率を考慮するのはこの研究がはじめてである。さらに、パネル分析を行い、男女の教育格差が経済発展にどの程度マイナス効果を及ぼすか調べる。また、効率フロンティアを利用した実証分析を行う。男女の教育格差がフロンティアからの乖離に有意であるかを検証する。この論文により、Gender gapの解消が経済発展において、重要な役割を果たすことを理論的・実証的に示す。実証の改訂後、投稿する。Hideki Nakamura (2018) "How Gender Gaps Disrupt Economic Development"。
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