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2017 年度 実施状況報告書

知識資本蓄積の性質がもたらす経済成長パターンに関する理論研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K03360
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

桑原 史郎  兵庫県立大学, 経済学部, 准教授 (20451685)

研究分担者 堀 勝彦  琉球大学, 法文学部, 准教授 (50635018)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード経済成長理論 / 技術革新 / 人的資本蓄積 / 貧困の罠 / 非決定性
研究実績の概要

ストックとしての知識を用いた理論モデルに関して積極的に研究を進めた。
内生的技術進歩と資産選好を組み合わせたモデルを構築,分析したが"When is the Spirit of Capitalism Effective for Economic Development?" International Journal of Economics and Finance Vol.10, No.3, March, 2018として公刊された。
東京福祉大学の保原伸弘氏との共同研究では知識ストックを人的資本として設定する宇沢-Lucasモデルに労働余暇選択を入れたモデルの構築を図った。一旦ノートして完成するも,引き続きフルペーパー化を目指して文章の執筆中である。
筑波大学の奥島氏との共同研究では知識ストックの環境破壊による使用不可の問題を取り扱うモデルを検討した。基本モデルは完成したのでそれに知識の使用不可を避けるような回避行動や環境そのものを破壊しないような環境に親和的な技術開発と云った要素を入れる必要がありそうだとの結論に到達した。
琉球大学の堀勝彦氏とは技術を企業のコアとみなして企業の存続に関するマクロ成長理論を引き続き検討した。企業の設定の非整合性部分を全面改稿で対応すべきか仮定を置いて回避するのかで結論が出ず引き続いて検討をすることにした。
その他,技術革新の成功がR&D投資が少ない場合に収穫逓増が発生するという要素を入れた単独研究は完成し投稿に漕ぎ着けた。只今審査中である(年度変わって先日改訂要求が来た。)その他,技術進歩の負の効用を取り扱う論文や熟練・非熟練を伴った呂内生的成長モデル,独占力の確率的な減耗を入れたモデルなどの基礎研究を進めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

査読付きジャーナルへの掲載許可を1本得て,その他の研究も平行して進捗を見ている為,概ね順調に伸展していると評価出来ると云える。

今後の研究の推進方策

去年は手を付けられなかったか中途半端に止まった研究,技術進歩の負の効用を取り扱う論文や熟練・非熟練を伴った呂内生的成長モデル,独占力の確率的な減耗を入れたモデルを完成させて投稿に至る完成度にしあげる計画である。

次年度使用額が生じた理由

主要な研究が査読プロセスを経る為に査読過程に予定を超える時間が掛かるとどうしても遅延が発生してしまいます。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] When is the Spirit of Capitalism Effective for Economic Development?2018

    • 著者名/発表者名
      Shiro KUWAHARA
    • 雑誌名

      International Journal of Economics and Finance

      巻: 10 ページ: 70-82

    • DOI

      https://doi.org/10.5539/ijef.v10n3p70

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2018-12-17  

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