研究実績の概要 |
2018年度の研究実績は以下の通りである。公刊した論文としては、A Simple Model of the Difference Principle, Theoretical Economics Letteres, 8, 1869-1888, 2018, On Well-Ordered Societies fulfilling the Difference Principle, Archaeology and Anthropology:Open Access, 2-4, 1-5, 2018. また、学会発表としては、「ロールズ正義論再考」第77回日本哲学会大会(2018年5月18日、神戸大学)を行った。更に現在著書“General Equilibrium Analysis of Production and Increasing Returns”を2015年以降の研究成果を含む形で大幅に改定中である。本研究の主要目的であった飽和確率空間の一般均衡理論への応用については、論文“On Large Individualized and Distributionalized Economies with Infinitely Many Commodities”としてほぼ完成し、現在推敲中である。この論文は2019年度中に適切な専門誌に投稿される見通しである。 以上の報告が示す通り研究は数理経済学(一般均衡理論)及び政治哲学(公正としての正義)ともに、順調に進行していると言ってよい。さらに2019年6月には、初めに挙げた“A Simple Model”論文は、国際学会 European Political Science Association の第9回年次大会において発表される予定である。
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