本プロジェクトの目的は、産業活動の地理的な集積が企業の研究開発投資による生産性成長と国の経済発展に及ぼす影響を理論的に考究することである。企業の生産活動とイノベーション活動の立地調整を通して、経済統合の進展が、企業の市場参入や生産性成長に与える影響を、また各国の経済厚生への効果を分析できるモデルの構築に成功した。具体的には以下2つの課題を分析した。先ず、国の間に生じる租税格差が産業の立地をどのように変化させるか、そして市場参入および生産性成長、国の厚生が受ける影響について、新しい結果を出した。次に、製造部門とイノベーション部門におけるオフショアリングが生産性成長を加速する可能性を証明した。
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