研究課題/領域番号 |
15K03390
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研究機関 | 九州国際大学 |
研究代表者 |
山口 秋義 九州国際大学, 経済学部, 教授 (80269026)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 統計制度 / 統計調査 / 社会思想 / ロシア |
研究実績の概要 |
1.資料収集について:モスクワのロシア国立経済公文書館所蔵の中央統計局公文書のうち1918年6月開催の第1回全露統計家大会速記録等の複写を入手しました。またサンクトペテルブルグのロシア国立公文書館所蔵の内務省中央統計委員会関連公文書のうち1867年フローレンスで開催された万国統計会議に関する資料を電子媒体形式で複写しました。さらに万国統計会議フローレンス大会報告集と決議のフランス語原文のコピーを入手しました。 2.研究成果の発表について:これら公文書の解読を進め、「ロシア公文書から見た19世紀ヨーロッパ諸国統計制度」『九州国際大学経営経済論集』第22巻第1号、2015年10月を発表しました。また万国統計会議フローレンス大会での統計制度をめぐる報告と決議および1918年のロシア統計制度再建をめぐる論議との関連に焦点を当てた露文論文「万国統計会議フローレンス大会とソビエトロシア中央統計局設立」を執筆しロシア国内の学術誌『統計の諸問題』へ投稿し現在査読結果を待っております。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1.ロシアの公文書における資料複写作業が予定通り進みました。またロシア国内の図書館では入手できなかった万国統計会議報告集等フランス語文献を入手することができました。 2.入手した文献解読を進めその成果を論文として九州国際大学経営経済論集に発表しました。また露文論文をロシア学術誌『統計の諸問題』へ投稿しました。現在査読結果を待っております。研究計画では1年に1本の成果を発表することになっておりますのでおおむね計画通りに進んでおります。
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今後の研究の推進方策 |
1.1918年第1回全露統計家大会議事録の複写、および1917年以前の帝政内務省中央統計委員会の統計制度に関する公文書の複写を入手します。 2.ロシア革命以前にすでにソヴィエト政権による統計制度のモデルがすでに政府統計家によって形成されていたことを公文書に依拠して論証する論文をロシアの学術誌へ投稿します。
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