第一に、現物取引において起こりうる損失の危険性を表す下方リスクを先物取引によってヘッジする時系列モデルを提案した。その結果、本提案モデルのヘッジ比率を用い、一日内の取引が記録されている高頻度データの情報を利用することで、ヘッジの効果を高められる可能性を明らかにした。第二に、日本のオプションデータから特定のモデルにほとんど依存しない下方ジャンプリスクを計測し、一部の社債スプレッドに対して強い予測力をもつことを明らかにした。第三に、高頻度データを用いて下方ジャンプリスクを測定し、記録的な株価指数の変動時にジャンプ変動は高い寄与度を有することなどが明らかとなった。
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