本研究は、"easy imitation"(SITC category)や国連商品貿易統計に基づく指標を用いて、アフリカ諸国における貿易誘発型技術進歩の成長効果を定量化することを目的としている。主な結果として、技術模倣は労働力に独創的な努力を必要とするため、技術模倣率が高い国ほど、経済成長が大きくなる傾向が示された。また、一人当たりGDPが低い国ほど、他の技術関連形態に比べて技術模倣による成長効果が高いことが示された。最後に、中国との二国間貿易が強いアフリカ諸国の方が、そうでない国と比べて貿易誘発型の技術進歩は速かった。本研究から、貿易制約の軽減と貿易能力構築の重要性が示された。
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