研究課題/領域番号 |
15K03427
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
スクサバン ヴィサテップ 京都大学, 経済学研究科(研究院), 講師 (80599027)
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研究分担者 |
松永 宣明 神戸大学, その他の研究科, 教授 (80127399)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 起業家精神 / 起業家精神促進 / 企業発展 / 中小企業 / 人的資本 / 社会資本 / インドシナ / 開発政策 |
研究実績の概要 |
まず、研究活動を始めて、2015年8月にラオスのビエンチャン市、サヴァンナケット県、チャンパサック県にある企業発展に関する様々なステークホルダーを訪問し、経済発展及び企業発展に関する探検調査が行った。 世界銀行やアジア開発銀行を訪問し、貿易や民間部門発展や中小企業発展等について聞き取り調査を行った。公共部門はDepartment of SME Promotion、Agency for Enterprise Registration and Management (MOIC)等を訪問し、担当者に政府の企業登録、企業管理、企業開発促進、金融の現況と問題等についてインタビューを行った。 教育機関はラオス日本センター、ラオスの国立大学、Savan Institute of Managementを訪問し、教育要求や労働市況の状態等に関する聞き取り調査を行った。企業はローカルや日本系やタイ系等の12社を訪問して、企業のパフォーマンス・ビジネス状態・問題に関する調査を行った(Kianvilay Garment 、Hi Tech Lao Apparel Co. Ltd.、Done Garment Co. Ltd.、 B.S. Seksanh Steel Co., Ltd、 Sangdeuan Nail Factory、Hi-Tech Apparel Co. Ltd., Kienvilay Garment、Dao-Heuang Group、ラオ山喜株式会社、KP Beau Lao Co., Ltd.、 Urai Paint、Chanon Laos Co. Ltd.、Savan Pacifica Development Co., Ltd.)。さらに、カウンタパートの協力を得られ、ビエンチャン市内で企業家精神(教育・経験等)に関するパイロットアンケート調査を行った。サンプルサイズは62社でした。 研究成果として、現在の共同研究を続けて執筆した論文“Business Confidence Index: A Reflection of Business Sentiment in Viet Nam,”が「国際協力論集」(Khoi Van Luongと共著)に掲載された。さらに、執筆した論文“Entrepreneurship, Human and Social Capital in Vietnam - A Survey of Manufacturing SMEs in Hanoi City,”が学会で報告された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究はおおむね順調に進展している。パイロットアンケート調査を続けて、それぞれの現地カウンタパートの協力を得られ、順調にフル調査の準備を進めることができた。得られたデータは研究計画と合致しており、予定通り研究が進展している。その結果、すでに論文2本を執筆し、学会報告やジャーナルに投稿することができた。ジャーナルへ出版のために、学会で報告した論文の修正がおこなっている。さらに、第二番目のインドシナの国(カンボジア・ベトナム)の調査準備が行われている。
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今後の研究の推進方策 |
現在、第1回調査が行われている。調査は5-9月の間に行う予定である。目的はラオス中小企業の開発政策や起業家精神促進などについてもっと詳しく調べることである。とりわけ、中小企業発展における人的資本と社会資本の役割を検証することである。サンプリング目標は400社次第である。調査準備はおおむね順調に進展している。今後は、収集したデータを元に研究を進めていく予定である。比較研究ため、ベトナムにおける中小企業のパフォーマンスおよび中小企業政策についても研究する予定である。今年度中も学会で報告する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
ビエンチャンの企業家精神調査が少し遅れた。理由はサンプリング方法やサンプルサイズは、科学的な研究法に基づいて測定される必要があります。そのためにはLSB(Lao Statistics Bureau, Ministry of Planning and Investment)の支援で行われる予定であるが、調査スケジュールはLSBやカウンタパートのスケジュールと合わせなければいけない。
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次年度使用額の使用計画 |
従来の計画通り、平成27年度の残った分(代表者の分の33万円・分担者の分の49万円)や次年度は研究代表者70万円、分担者50万円を分けて、現在のラオス企業調査が行われる事である。さらに、今年度中にカンボジアやベトナム現地調査が行う予定です。ラオスの研究成果の報告にも使用する予定です。 研究成果として、執筆される論文が授業で使用する事、ゼミナール・学会で報告する事やジャーナルに投稿する事などが目的される。
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