本年度は、労使間の信頼関係がどのように形成されるのか、および、その信頼関係が従業員の労働努力と雇用保障の満足度にどのような影響を与えているのかについて分析を行い、その成果をディスカッションペーパーにまとめた。得られた結果では、労使協議制への労働組合の積極的な関与が労使間の信頼関係の構築に大きな影響を与えていること、経営者を信頼している従業員の労働努力水準と雇用保障の満足度が高くなることが確認された。つまり、労使協議への労働組合の積極的な的関与は、生産性向上と雇用保障を両立させるために極めて重要であることが示された。
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