研究課題
環境の質を低下させずに経済成長を続けていくこと,すなわち持続的成長は多くの国が目標に掲げる重要な課題であり,とくに近年の日本では持続的成長に関する政策提言が強く要請されている.本研究の目的は,少子高齢社会における持続的成長の必要条件を導き,さらに持続的成長の達成に向けた政策手段を提示することである.本研究では,経済成長の推進力としてイノベーションの果たす役割を重視し,経済成長論,経営工学および経営戦略論の専門的知識に基づくイノベーション分析のアプローチを試みる.本研究計画の遂行により,将来の日本の経済成長戦略に資する知見の獲得が期待できる.研究計画の最終年度は,(1) 生命保険が存在するとき,それがない場合と比べて汚染削減のための課税が相対的に少ない額で済むこと,(2) 社会が汚染のゼロエミッションを達成しようとするとき,生命保険がGDPを増加させる機能を果たすことを理論的に解明し,国際ジャーナルに投稿した.
すべて 2017
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)
Discrete Dynamics in Nature and Society
巻: Article ID: 4296250 ページ: 1-14
Advances in Engineering Research
巻: 94 ページ: 388-393