研究課題/領域番号 |
15K03468
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
平田 英明 法政大学, 経営学部, 教授 (60409349)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | productivity / global / sector-specific / dynamic factor model / factor-augmented VAR |
研究実績の概要 |
1.ダイナミックファクターモデルによる分析:産業毎の特性を捕捉することのできるタイプのモデルを使った分析を行った。具体的には、データ全体に共通するコンポーネント、各業種に共通するコンポーネント、各国に共通するコンポーネントを識別する形のモデルを使って、先進諸国の産業別GDPや産業別TFPの動きの特徴を考察した。特にデータセットの更新を行い、2014年まで分析期間を延ばし、世界金融危機の影響を分析したり、対象国のカバレッジを拡げ、これまでの結果が基本的に担保されるかを確認した。また、FAVARモデルを使って、産業別GDPを各コンポーネントがどの程度説明できるかを分析した。 2.パネルデータセットの作成:昨年末にデータのアップデートが行われたため、そのアップデート分の更新(および新規作成)を行った。また、TFP(生産性)のデータを、稼働率で調整する現代的な手法で推計し、そのデータセットを構築した。実際に、労働生産性、古典的な稼働率を調整しないTFPなどと比較分析を行ってみたところ、更新したデータでも、稼働率を調整したTFPの特性は最も妥当性の高い振る舞いをしていることが確認できた。また、労働生産性も計算し、基本的な特徴を共有していることを確認した。 3.学会での部分的な報告:本研究を協同で行っている研究者が、本研究の分析結果をアジア開発銀行研究所やジョージタウン大学での学会等で報告し、研究者のコメントを得た。特に、世界的な生産性の低下は研究者だけでなく、一般レベルでの関心も高いことから、生産性を分解し、各コンポーネントの振る舞いを考察できたことは、高く評価された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
学内業務(教授会主任職)が継続しており、どうしても十分な時間を研究に充てることができなかった。論文のドラフティングを丁寧に行い、計量分析の精度も高めるために、研究期間の延長をすることとした。
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今後の研究の推進方策 |
全く同じフレームワークの研究を国内の都道府県レベルで実施することを行う準備をしている(地域JIP統計を利用予定)。国境効果(国境のあるなしによる波及の強さや弱さ)がどう影響しているのかを分析したり、各地域の変数がどう効くかを分析したり出来ると考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
生じた理由:教授会主任業務が多忙のため、研究が滞ったから。 使用計画:学会発表、新規データセットの作成、補助資料の購入、論文作成にかかる英語校正等に使う予定。
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