研究課題/領域番号 |
15K03481
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
田中 靖人 同志社大学, 経済学部, 教授 (10188344)
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研究分担者 |
佐藤 敦紘 北海学園大学, 経済学部, 准教授 (70735323)
服部 昌彦 同志社大学, 経済学部, 助教 (90803718)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 相対利潤 / ゼロ・サムゲーム / 寡占 / 技術革新 / ロイヤルティ |
研究実績の概要 |
同質財または差別化財を生産する寡占などの不完全競争における技術革新,新技術の導入とそれをめぐる補助金などの政策的な研究,および相対利潤最大化を一般化したゼロ・サムゲームの研究を進めて数本の査読付き論文を海外の学術誌に発表したり,あるいは発表することが決定したりした。前者では産業外の革新企業が自らは参入せずに既存企業に対してライセンス料をとって新技術を供与する戦略,自らも参入しながら既存企業に対してライセンス料をとって新技術を供与する戦略,自ら参入するだけで技術の供与をしない戦略のいずれが最適な戦略になるのかというような問題や,固定的なライセンス料だけではなく産出量1単位当たりのロイヤルティを合わせて課すような戦略を含めた比較などの研究も行った。また2企業からなる複占のケースとともに3企業以上を含む寡占も研究対象にし,加えて国際的な貿易の枠組みにおける新技術獲得の問題も扱った。差別化についても水平的差別化とともに品質の異なる財を生産する垂直的差別化のケースも取り上げた。ゼロ・サムゲームについては,主に各プレイヤーが複数の戦略変数を持つような場合に,いずれの戦略を用いても結果が同じになるということについて研究を進めた。基本はプレイヤーが二人のゲームであるが,対称的な構造を持った三人以上のゼロ・サムゲームも研究の対象にし,同様の結論が得られることを証明するような研究を進めている。いずれのテーマについてもさらに研究を展開していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
相対利潤最大化の考え方を基礎に,それ抽象化したゼロ・サムゲームの研究や,応用としての寡占における技術革新に関する企業行動と政策的な問題の研究を進め,いくつかの研究成果を査読付きの雑誌に発表したり,掲載が決定したりしている。
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今後の研究の推進方策 |
寡占における相対利潤最大化およびそれを一般化したゼロ・サムゲームの研究をさらに進め,年間2本以上の査読付き論文を公刊することを目標にする。
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次年度使用額が生じた理由 |
現在進めているテーマの研究をさらに発展させる余地があると考えられるから研究費を残した。学会旅費や情報機器の購入を考えている。
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