研究課題/領域番号 |
15K03496
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研究機関 | 立命館アジア太平洋大学 |
研究代表者 |
夏田 郁 立命館アジア太平洋大学, 国際経営学部, 教授 (60454972)
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研究分担者 |
大塚 宏蔵 立命館アジア太平洋大学, 国際経営学部, 准教授 (10454513)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 自動車産業 / 東南アジア / 中・東欧 / 産業政策 / 生産ネットワーク / 地域発展 / 日系企業 / 技術・経営移転 |
研究実績の概要 |
平成29年度は、東南アジア地域の研究成果において、研究協力者(英国・イーストアングリア大学)と共にフィリピン自動車産業の発展と産業政策に関する論文「Industrial Policy and the Development of the Automotive Industry in the Philippines」をインパクトファクター(IF)付学術誌であるCanadian Journal of Development Studies (Routledge)からオンライン・バージョンにて先行出版した。併せて、フィリピンとインドネシア自動車産業の産業政策の比較論文「How to conduct effective industrial policy: a comparison of automotive development in the Philippines and Indonesia」を立命館アジア太平洋大学のRCAPS-Working Paperとして10月に研究報告を行い、IF付国際査読ジャーナルに投稿した。現在は、査読審査待ちである。
中・東欧地域の研究成果に関しては、日系自動車関連会社のサーベイを中心とした論文「Transfer of Japanese-Style Management to the Czech Republic: The Survey on Japanese Manufacturing Firms」を6月にルーマニア・ブカレスト経済大学で開催された5th MBD Conferenceにて研究報告を行い、その後、研究協力者(チェコ・カレル大学)とIF付国際査読ジャーナルに投稿した。2018年3月末時点で、世界的大手出版社の一つであるSpringer社の学術誌のMajor revision の訂正を行っており、平成30年度中の出版を目指している。また、現在、研究分担者と東南アジア・中欧自動車産業の比較研究論文及び中欧地域における製造業の技術移転・イノベーションに関する論文を作成中である。現地調査に関しては、ルーマニア自動車産業の現地ヒアリング調査を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在までの進捗状況は概ね順調であると考える。東南アジア地域に関しては論文の投稿を行い、一定の取り纏めを行った。また、中・東欧地域に関しては、チェコ・ルーマニアで現地調査を実施し、現地の情報を把握することが出来また。なお、チェコ・スロバキア中心とした、中東欧地域における自動車産業と東南アジア地域における自動車産業の比較研究の論文を執筆中である。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、中・東欧地域(チェコ・スロバキア)と東南アジア地域(タイ・マレーシア・インドネシア)の自動車産業を産業政策と地域発展の視点から比較分析を行う論文の初稿完成を目指す。完成後に学会発表もしくはRCAPS-Working Paperを作成し、IF付国際査読ジャーナルに投稿することを第一の目標とする。この点において、タイ・マレーシア・インドネシアのアップ・デート調査が必要な場合には、現地調査を行う。第二の目標として、中欧地域における製造業の技術移転・イノベーションに関する論文の初稿の完成を目指す。なお、最終年度となる今年度は、ハンガリー・ルーマニアの調査を実施する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
(理由) 研究は予定通り遂行できたが、予算使用の工夫に努めた結果、次年度使用金が生じた。 (使用計画) 2018年度にヨーロッパで開催される国際学会の出席ため、航空券代等に充当する予定である。
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