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2015 年度 実施状況報告書

グローバル・ニッチトップ地域企業の国際技術連携戦略

研究課題

研究課題/領域番号 15K03499
研究機関文部科学省科学技術・学術政策研究所

研究代表者

鈴木 真也  文部科学省科学技術・学術政策研究所, 第3調査研究グループ, 研究員 (70637561)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード国際技術連携 / 地域企業
研究実績の概要

平成27 年度には、データベースを用いて国内外の企業・大学・公的研究機関との研究開発面での連携を行っている企業を特定するとともに、以後の調査における重要な論点の整理を行った。具体的には、以下の点につき実施した。
1.関連先行研究の整理
国内外の学術雑誌や書籍、シンポジウム・ワークショップへの参加等を通じて、過去の重要な関連研究の整理を行った。ここで行った整理を基にして、アンケート調査で質問する事項の大まかな枠組みを構築した。
2.データベースを用いた国内外の企業・大学等との連携を行っている企業の特定
まず、国際学術論文に関する主要なデータベースに収録された書誌情報を用い、企業間あるいは企業と大学・公的研究機関との間の共著論文を抽出し、それにより各企業が過去に実施した外部組織との共同研究を特定した。また、抽出された論文の研究分野や著者所属機関に関する情報から、共同研究の行われた分野や、共同研究を行った企業・大学の立地場所を特定することで、各企業の行っている共同研究の種類や特性の把握を行った。さらに、企業と他組織との研究開発面に関連する連携をより多く把握するため、補足的に特許データベースを用いて、共同出願特許に関する情報を利用し、論文になりにくくより産業に近い技術分野における連携の把握を行った。これらの手法を用いて、他企業や大学等との研究開発面での連携を行っている可能性の高い企業の特定を進めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

関連先行研究の整理およびアンケート調査の質問事項の大まかな枠組みの構築を進め、データベースを用いた国内外の企業・大学等との連携を行っている企業の特定を行うことで、当該年度に予定していた部分がほぼ実施できたため。

今後の研究の推進方策

平成28年度には、平成27年度に行った作業を基に、アンケート調査の質問票の作成を進める。調査項目は①組織間連携の現状、②組織間連携がイノベーション活動や海外展開に与える影響、③公的支援が研究開発活動に与える影響、④当該企業のイノベーション活動が地域経済に与える影響の4項目を中心に構成する予定である。
平成28年12月を目途に、質問票を郵送方式で対象企業に送付し、必要に応じて回答の督促作業を行いつつ、平成29年3月を目標に回収作業を終了する。その後、回答の集計・整理作業を行い、分析可能なデータベースを構築する。また、構築したデータベースを基に、アンケート結果の分析作業を行う。

次年度使用額が生じた理由

平成28年度に所属機関を異動することになり同年度にコンピュータ等の設備や消耗品等を多く購入する必要が生じたため、計画では平成27年度に使用する予定であったコンピュータ購入費用や消耗品の購入費用を平成28年度に使用することとしたため。

次年度使用額の使用計画

平成28年度にデータ分析等を実施するためのコンピュータ等の設備や消耗品の購入を行うために使用する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 日本企業は海外大学との共同研究をどのように実施しているのか2015

    • 著者名/発表者名
      鈴木真也
    • 学会等名
      国際ビジネス研究学会関東部会第82回研究会
    • 発表場所
      日本大学(東京都世田谷区)
    • 年月日
      2015-10-25
  • [学会発表] 日本企業による国際産学共同研究の成果2015

    • 著者名/発表者名
      鈴木真也
    • 学会等名
      国際ビジネス研究学会第22回全国大会
    • 発表場所
      東京大学(東京都文京区)
    • 年月日
      2015-07-18
  • [学会発表] International R&D and Firm Performance2015

    • 著者名/発表者名
      鈴木真也
    • 学会等名
      日本国際経済学会第5回春季大会
    • 発表場所
      阪南大学(大阪府松原市)
    • 年月日
      2015-06-13

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公開日: 2017-01-06  

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