今回の研究によって、賦課方式の社会保障がある経済では、移民を受け入れて社会の構成員全員の厚生をたかめつつ、かつ社会の資本蓄積を進めることが可能であることをしめした。またイギリスでのEU離脱の国民投票の結果は、メディアで言われていることとは異なり、じつは移民の存在は重要な要素ではないことが統計的研究から分かった。また今回の研究で得られた分析手法をつかって、全科学分野で最も権威のあるProceedings of National Academy of Sciences of the United States of America (PNAS)という国際学術雑誌に論文を出版した。
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