本研究では,若年労働者のジョブサーチ意欲の決定要因を解析した.新規学卒者が求人と会するキャリアフェアにおける独自調査の結果,企業の自社アピールの方法により,求職者が求人に対して形成する印象や応募意欲は変化することが示された.とくに,フェア会場においての企業ブースの多様性(リクルーターの男女比等)が企業好感度を高めることがわかった.また,政府が行っている若年向けの求職者支援機関で行った独自追跡調査の分析の結果,2週間の集中トレーニングに参加した若年失業者は就業意欲だけでなく,健康状態などを高め,その結果実際の就業率が高まることが示された.
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