研究課題/領域番号 |
15K03516
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
財政・公共経済
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
武内 真美子 九州大学, 男女共同参画推進室, 准教授 (80737742)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 専攻分野 / 高学歴者 / 大学院 / 付加価値 / 人材育成 / 能力 / 企業内施策 / 働き方 |
研究成果の概要 |
アジアの主要都市の高学歴労働者を対象とした実証分析は、査読誌に投稿済みであり、2019年5月時点で査読中である。学生の成績の決定要因については2019年6月に日本経済学会で報告した。語学力、海外勤務、留学等と年収の関係を検証した論文についても国内の査読誌に投稿済みであり、2019年5月時点で査読中である。専攻の年収へのリターンを計測する分析を比較的新しいサンプルを用いて検証し、専攻のコーホート効果が推察された。この結果については、国内の学会での報告を申請中である。いずれの研究もジェンダーに着目した比較分析を行うことにより女性特有の課題の考察に重点を置いた研究成果である。
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自由記述の分野 |
労働経済学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インターンシップ、留学、海外勤務、専攻、大学院の進学等が高学歴者の卒業後のキャリアに与える影響を実証分析しており、これらのファクターの厳密な実証分析はこれまでほとんど行われてこなかった。実証的に結果を提示できたことは、高学歴者の間で付加価値を持つ人材による格差が確認できたことでもあり、非常に意義のある成果と考えている。さらに、アジア諸国の大都市でも一部に同様の傾向が確認されており、学術誌への掲載、国内外の学会で積極的に成果報告を行った。日本では、大学進学率が諸外国より遅れており、高学歴者に限定した研究は十分ではなく、特に本課題は性差に着目して高学歴女性特有の課題を考察した点に意義がある。
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