本研究では、介護労働市場における女性の労働力化の推進のために、介護の現場で働く女性労働者の現状に関する研究を行った。介護職、及び看護職に従事する男女労働者を対象に大規模なインターネット調査を行い、アンケート結果に基づき、就業を継続する上で重要であると思われる就業意識に関する分析を行った。その結果、仕事内容の違いに加えて、婚姻状態や職業選択の際の意思が就業意識に影響を与えていることが示唆された。さらに子供の有無等詳細な属性を考慮した研究を続けており、介護労働市場における女性労働者の内発的動機を高め、キャリアを積み重ねるための政策提言を目指した研究を継続中である。
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