研究課題/領域番号 |
15K03542
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
野田 顕彦 京都産業大学, 経済学部, 准教授 (80610112)
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研究分担者 |
大豆生田 稔 東洋大学, 文学部, 教授 (20175251)
前田 廉孝 西南学院大学, 経済学部, 准教授 (90708398)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 計量ファイナンス / 日本経済史 / 市場効率性 / 先物取引 / 米穀法 / 米穀統制法 / 裁量性 / 朝鮮米 |
研究実績の概要 |
本年度は,本研究課題の最終年度として平成28年度までに得られた研究成果の発信を進めた.平成28年度までに本研究課題は,戦前期日本内地における米穀市場の情報効率性が,台鮮米と称された植民地米の取引所における取扱を規定した米穀政策・取引所政策の変遷に強く規定されて変動したことを示してきた.したがって,本研究課題の成果は日本経済史研究のみならず植民地史研究,朝鮮史研究,台湾史研究としても重要な意義を有している.そこで,本年度においては台湾・韓国の研究者と議論を重ねることに力点を置いた.そして,日本・京都(京都産業大学)と台湾・台北(国立台北大学)において,International Conference on Economic Historyと題した国際カンファレンスを開催することで日本人・韓国人・台湾人研究者から多様なコメントを受け,またアメリカ合衆国・サンディエゴで開催されたWestern Economic Association International 92nd Annual Conferenceにおいても研究報告を実施することで世界中から集まった研究者らと活発な議論を交わす機会を得た.以上の成果を踏まえ,本年度には平成30年度にアメリカ合衆国・ボストン(マサチューセッツ工科大学)で開催されるWorld Economic History Congressに応募し,採択を受けることができた.
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