金融広報中央委員会のデータを用いて、1000円以下の日常決済について、現金及び電子マネーを頻繁に用いる人(グループ1)と、現金だけを頻繁に用いる人(グループ2)を比較し、以下2つのことを調べました。第一に、二つのグループに含まれる人たちの特徴を調べました。第二に、どちらのグループが沢山の現金を保有しているか調べました。分析の結果、以下の二つの結論が得られました。第一に、グループ1はグループ2に比べて、年齢が若く、所得が高く、都心部に住んでおり、金融商品や金融制度の知識が豊富である傾向がありました。第二に、グループ1の家計とグループ2の家計の現金保有残高には、統計的に有意な差はありませんでした。
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