本研究課題は、近年その保有資産データの利用が可能になってきた先進国(日米欧)で組成されたグローバル型の株式投資信託の個別企業株式の保有にどのような資産配分上の特徴が存在し、それがどのように運用成果に関連しているかを仮説に基づいて検証を行うものである。主要結果として、まずファンドの運用成果は国際の要因よりも業際の要因により影響を受け、次に運用担当者の国際的背景が国際資産の配分に逆ホームイアスをもたらし、大規模ファンドにおいては運用成果に有意に正の影響をもたらし、そして 最後に我が国においては海外からのファンドは新規公開株の配分において国内ファンドよりも優遇され高運用成果を上げている結果を得た。
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