主な所見としては、(1)ミャンマー、ラオス、カンボジアの金融発展の水準は未発達である。(2)メコン地域の金融市場は銀行部門が金融システムのバックボーンである、銀行の役割が大きい。(3)タイとベトナムでは日本の銀行の存在が顕著である。(4)メコン地域にある日本企業は自国の銀行のサービスに依存している。発展の遅いメコン諸国の金融部門はASEAN生産ネットワークへの統合するためにより多くの開発が必要である。(5)1960-2016年のパネルデータの分析により銀行部門の発展が経済構造と成長に影響を与えた。株式市場の発展が経済成長に良い効果はアメリカやヨーロッパでは認められるがアジアでは認められない。
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