研究課題
基盤研究(C)
19世紀の前半の大阪には200程度の両替商が存在していたが,新規参入と退出はかなり激しく,1867年に存在していた164の両替商のうち,3分の1程度が1850年以降に創業されたと推定され,18世紀から続くものは,5分の1でしかなかった。1897年までに大阪で創業された銀行54行のうち両替商の起源をもつものは18と3分の1程度であった。古くから続いた両替商が近代的銀行になった例は多くないことが確かめられた。
日本経営史