研究課題
研究成果の一部として2017年に刊行した拙著『「計画」の20世紀――ナチズム・<モデルネ>・国土計画――』(岩波書店)のドイツ語改訂版出版の準備を進めた。ドイツの学術機関 Kommission fuer geschichtliche Landeskunde in Banden-Wuerttemberg の叢書の1冊として出版すべく、ドイツ語原稿を作成し、同機関に提出した。審査結果は2019年7月に届く予定である。日独の研究者による共同研究の成果を一書にまとめた "Crisis of Democracy? Chances, Risks and Challenges"(2019年4月刊行予定)の1章として、論文 "Metropolitan Regions and Municipal Autonomy: Regional Policy and Democracy in Germany since the 1990s"を執筆した。同論文では、1990年代以降のドイツの地域政策の変化を、とくにシュトゥットガルト・リージョン連合(州都シュトゥットガルトを中心とする域内自治体の連合体で、シュトゥットガルト・メトロポリタン・リージョンの中核組織)に焦点をあてて検討した。その上で、20世紀初め以降のドイツの地域政策の変遷のなかに当該時期の動きを位置づけ、地方自治体ならびにその連合体が、ドイツの民主主義を支える重要な柱となってきたことを明らかにした。他に、J. Kocka, Geschichte des Kapitalismusの翻訳を刊行した(ユルゲン・コッカ『資本主義の歴史――起源・拡大・現在――』人文書院)。
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C. Schmidt, ed., Crisis of Democracy? Challenges, Risks and Changes, New Castle upon Tyne: Cambridge Scholars Publishing
巻: - ページ: 221-238