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2016 年度 実施状況報告書

カンタベリー大権裁判所の検認遺産目録の活字化と体系的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K03595
研究機関神戸学院大学

研究代表者

岡部 芳彦  神戸学院大学, 経済学部, 教授 (80551366)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワードイギリス経済史 / 検認遺産目録 / イギリス国立公文書館 / ブリストル / 手稿史料の活字化 / デジタル・アーカイブ化
研究実績の概要

平成28年度は、イギリスへの史料調査こそ実施できなかったものの、平成27年度末にロンドン郊外のイギリス国立公文書館(以下TNA)ならびにイングランド西部のブリストル市公文書館で史料調査を行った際に収集したイギリス検認遺産目録の手稿原本の活字化を集中して行った。その結果、23例の遺産目録の活字化が終了した。これは博士学位論文となった2015年の著書『イギリス検認遺産目録研究』で活字化した19例を超えている。また、とくに高額の遺産目録が含まれるPROB31と分類された史料群から史料を収集し活字化しているため、その長さは概算で、著書分の3倍以上と非常に膨大な分量の遺産目録を活字化することが出来た。平成28年度はイギリス検認遺産目録に関する論文こそ執筆できなかったが、十分な成果・研究の進捗状況と考えている。
昨年度末より、イギリスの出版社に、これらを遺産目録集として出版できないかプロポーザルを提出している。ただ、まだあまりポジティブな返事を得られていないので、継続して働きかけると同時に、これらの活字化した遺産目録を分析した日本語論文の執筆も並行して進めている。
また、継続して遺産目録の活字化作業を続けており、現在収集済みの検認遺産目録の活字化は平静29年度前半には終了する予定である。また本年度の夏季休暇には長期のTNAでの調査を予定しており、現在、それに向けての情報収集・準備を行っている。本年度中に研究対象としてブリストル市の全検認遺産目録を収集する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

・23例の遺産目録の活字化が終了。
・イギリスの出版社2社へ、検認遺産目録集出版のプロポーザルを送付。
・平成29年度の夏のイギリス国立公文書館における史料調査に向けての情報収集・準備。

今後の研究の推進方策

現在、平成29年8月に、イギリス国立公文書館において長期の史料調査を行うための準備を進めている。目標は本年度中に研究対象としてブリストル市の全検認遺産目録を収集することである。現在65%程度収集しており、史料調査を加速度的に効率よく行いたい。
現在のところ、研究における困難はなく、史料調査の方法もルーティン化出来て、効率性が上がってきたが、一方で、大学内の学内業務も多いことから、バランスよく研究時間の確保を心がけたい。

次年度使用額が生じた理由

平成28年度前半は研究のスピードがゆっくりであったため、支出が少なく、次年度繰越となった。

次年度使用額の使用計画

平成29年度は可能なかぎり予定どおり執行するつもりである。

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公開日: 2018-01-16  

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