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2019 年度 実績報告書

流動的メンバーシップを通じたイノベーション創出メカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 15K03596
研究機関北海道大学

研究代表者

阿部 智和  北海道大学, 経済学研究院, 准教授 (20452857)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2020-03-31
キーワード経営組織論 / コワーキング / 経営戦略論 / イノベーション / ワークプレイス・デザイン / 共有・共創空間
研究実績の概要

本研究課題は1年間の期間延長が認められ,かつ,2019年度から本課題の継続・発展を企図した課題が基盤研究(C)に採択された.2つの課題が重複した,2019年度は,研究課題間の橋渡し,新規研究課題への移行を試みた.
第1に,国際学会(European Group for Organizational Studies)での発表,発表用フル・ペーパーの作成を行った.具体的には,コワーキングスペース運営にとって重要であるスペース内でのコミュニティ形成への影響要因に関して考察した.コミュニティで行われる諸活動(交流,共有,協働)を被説明変数とし,スペースの開放性,利用者の多様性(一時利用者比率,年齢層,雇用形態)を説明変数とした分析の結果,事前に想定した影響要因はコミュニティ形成に影響を及ぼさないことを明らかにした.すなわち,運営者の働きかけなどではスペース内でのコミュニティ形成が困難であることを示唆する結果を得た.
第2に,上記について,学会発表での助言や示唆を反映させ,原稿の改訂作業を行った.いくつかの課題が残されているため,それらの対応を終えた後,2020年度の第2四半期に国際ジャーナルへの投稿を計画している.
第3に,コワーキングスペースの事業継続に影響を与える要因に関して,分析を進めた.スペースのデザイン,運営者によるイベント開催,利用者間の相互作用,イノベーション創出などの影響要因に関する特定作業を終え,論文としてまとめている.2020年度の第1四半期に国際ジャーナルへ投稿する.
研究期間全体を通じて,コワーキングスペースという新たな作業空間での諸活動,スペースの運営に関する鍵となる複数の変数を見出すことができた.本領域では十分な実証研究が蓄積されておらず,本研究課題で明らかにした点は,企業オフィスに代わる新たな作業空間の成立・存続要件を明らかにする上で重要であると思われる.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019 その他

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] A path analysis on the community building in coworking spaces2019

    • 著者名/発表者名
      Abe Tomokazu and Uda Tadashi
    • 学会等名
      35th EGOS Colloquium, European Group for Organizational Studies
    • 国際学会
  • [備考] 北海道大学コワーキング研究コミュニティ

    • URL

      https://www.facebook.com/rcoc.jp

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公開日: 2021-01-27  

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