本年度は研究期間を1年延長し、課題となっているSHIEN学の海外への適用可能性を検証した。具体的には、日瑞外交樹立150周年の記念イベントの中でSHIEN学の基調講演が行われ、Shien-olgyとして紹介され、SHIEN相談会が実施された。当初は「個」が確立している社会では、「してもらう・してあげる」関係が起こらないと想定されていたが、SHIEN学による力を引き出し合う関係がドラスティックに構築され、北欧社会でもShien-ologyが有効であることが実証された。また、フィンランドでも紹介され、ミャンマーの経営者達へも研修で取り上げられ、企業の持続可能性にSHIENが不可欠であることが明らかになった。SHIEN学は文化や言語を超えて有効である可能性が高まった。 また、幸福学とのコラボレーションも行った。well-beingの視点から、SHIEN学と幸福学の違いが検討され、SHIEN学会年次研究発表大会で互いに発表を行った。方法としての幸福学と「在り方・生き方」「新たな科学」としてSHIEN学が対比された。 前年度より引き続き上場会社3社での13回のSHIEN学の検証、新たな中型病院の改革にて組織変容のメカニズムを精緻化・完成した。これを論文に纏めた。 こうした成果が雑誌『致知』、『アセッサージャーナル』に取り上げられた。 山城経営研究所と連携し、上場大企業の32名の次期役員候補者にSHIEN学を適用し、データ収集を行い。SHIEN(支援)原理が働き方、人間関係、組織間関係、業績に効果があることをチーム研究で明らかにした。 アウトリーチ活動として、札幌、東京、福岡、長崎でSHIEN学アドバイザー、Sマスターの養成講座を15回行った。倫理法人会、ICT関連企業などでSHIEN学の紹介を行った。一般の人が体験できるSHIENカフェも札幌、大阪、東京でシリーズ化した。
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