研究課題/領域番号 |
15K03625
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
高田 朝子 法政大学, 大学院イノベーション・マネジメント研究科, 教授 (10349194)
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研究分担者 |
恩蔵 三穂 高千穂大学, 商学部, 教授 (10287956)
横田 絵理 慶應義塾大学, 商学部, 教授 (20277700)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 女性管理職 / 後継者 / リーダーシップ / ネットワーク / 家業 |
研究実績の概要 |
本年度は本研究の予備調査の時期と位置づけた。第一段階の27年4月から8月は文献調査ならびに、男性後継者との比較のために、パイロット調査を行った。9月からは女性後継者への調査をはじめた。当初持っていてた仮説として①女性後継者が自分のキャリアのどの時点で家業を継ごうと決心をしたのか、それがその後のマネジメントのあり方にどのような影響を与えるのか。 ②女性後継者の育成においてどのようなキャリアを積むことが有効なのか(自社にキャリア初期から入るのか、それとも同業他社での経験が必要なのか) ③女性後継者を育て、彼女達が仕事に精進するための組織マネジメントの仕組み(業績評価、教育システム)はどのようなものか。彼女達を育成する上司(先代社長)はどのようなマネジメントスキルや方針を持つのか。 ④どのような異動や経験によって人的ネットワークが拡大するのか、それはどのように仕事に対する動機付けに役立つのか。 ⑤彼女達にとっての、ロールモデルとは何か。もしも父親である先代社長であるとすれば、マネジメントスタイルのロールモデルとして機能しているのか、機能しているとしたらどのような手段でロールモデルとなり得たのか。もしも他社にロールモデルがいるとするとそれはどのように得、機能しているのか。について、聴き取りをはじめている。ただ、聴き取りを行う中で、女性後継者達は、想定以上に、先祖代々の墓を継ぐ家と家業の二つを分けて考えていることがわかった。その点を再度聴き取り調査するべく、スケジュールから少しおくれて、調査中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
聴き取りを進める中で、社会的存在としての家(墓を守る)という要素と、ビジネスとしての家業という二つの意識が後継者達にあることがわかった。その点について、深掘りして調査をするために、聴き取り調査期間を4ヶ月長くすることにした。しかし、同時並行で質問紙調査を行うよう鋭意努力する。
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今後の研究の推進方策 |
先代社長が娘をどう見ているかという課題について、先代社長が逝去されているケースが多くより調査対象を広げる必要がある。これについては、調査先の確保に動いているため問題は少ないと考える。 今後は、より多くのデータを得て、考察作業に入る。
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次年度使用額が生じた理由 |
共同研究者が大学学務で多忙であり、調査に参加できなかった。
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次年度使用額の使用計画 |
本年度集中して、聴き取り調査に参加する。
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