研究計画に挙げた「株主優待が実施企業の株式長期パフォーマンスに与える影響とその要因の解明」に関して、株主優待が売買の制約を一因として株価を(上方に)歪める効果を持つと明らかにした。「株主優待と他の株主還元策との違い」については、株主優待が配当の代替手段とはならないことを明らかにした。 研究期間を通じて3編の論文、3件の学会発表を行い、当初の目的であった「企業がなぜ数ある株主還元の中から株主優待を選択するのか?」という命題に対し一歩近づけた。また、まだまだ未解明な点が多い株主優待研究の蓄積にも貢献した。
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