研究最終年度は、370名の医療・福祉・保健分野の専門職非正社員にアンケート調査を実施し、得られたデータの定量分析を行った。その結果、企業側から提供される学習機会は、「組織コミットメント」や「キャリア・コミットメント」を高め、その結果、「職務意欲」を高めることが明らかになった。また、提供された学習機会によって、スキルや能力向上の「変化への肯定的認知」が行われ、提供された「学習機会の満足度」が高いと「職務意欲」も高まることが確認できた。本研究の結果からは、専門職においては、企業側からの「学習機会の提供」において雇用区分における格差を設けるべきではないという結論を導き出すことができた。
|