研究実績の概要 |
本研究の作業は大きく分けて1. Cytoscapeの制御のためのプログラム構築,2.GUIインターフェースの構築に分かれる。ユーザの行う操作をより容易にするため,構築するGUIのウィジェットはファイル読み込み指定とグラフ表示指定の極めてシンプルなものとする。本研究ではユーザが使用するデータを自社のデータベースに蓄積されたデータと想定してシステムを構築した。 上記研究作業について、それぞれ構築・実験を行った。 〔A.実験1〕 研究作業の1. Cytoscapeの制御のためのプログラム構築について、ふるさと納税受入件数・受入額に関するデータを用いて実験を行った。[実験データ]A) 都道府県隣接リスト、B) ふるさと納税に関する現況調査結果、C) 平成22年都道府県・市区町村別、統計表(一覧表)[データ加工]Cytoscapeへの入力には以下の2種類のデータが存在する。・グラフデータ:ノード同士のつながりを表す。・テーブルデータ:各ノードの属性を表す。本実験では実験データのうち,Aをグラフデータ,BとCをテーブルデータとした。グラフデータの作成に当たってはPythonライブラリのNetworkXを用いる。テーブルデータに関しては1列目に主キーを持ってくる必要がある。〔実験結果〕実験の結果プログラミングによる可視化が出来ていることが確認できた。 〔B.実験2〕 研究作業の2.GUIインターフェースの構築について、実験を行った。操作は“ファイルを開く”と“上書き保存”、“名前を付けて保存”の非常にシンプルなものとする。ファイルを開くと、データを読み込みCytoscapeにデータが送られ、可視化結果が返ってきて画像として表示されるという仕組みとなる。[アクション]・開く・保存。シンプルなGUIをもつアプリケーションとして実装できた。
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