研究実績の概要 |
当該年度は、最終年度であり、これまでの研究成果の発表に努めた。まず、2019年6月16日~19日にフィレンツェで開催されたInternational Society for Professional Innovation Management第30回大会において医薬品製品開発における産学間などの組織連携の傾向(安全形成にも関わる)について報告した。次に、2019年8月29日~30日に台中で開催された工業経営研究学会第34回大会において、自動運転と製品安全をテーマとして研究報告を行った。さらに、2019年9月4日~6日に関西大学で開催された日本経営学会第93回全国大会において統一論題のコメンテータとして本研究の成果を踏まえたコメントを述べた。 論文として、原子力発電、高速鉄道、自動運転、医薬品などの産業に共通する安全形成の問題として組織連携の進展を挙げ、事例研究を踏まえて分析と問題提起を含む「物の連結,組織の連結,そして安全な製品の社会的形成」という論文を『国民経済雑誌』220巻6号に掲載した。また、国際的には、Contracting for Safety: Occupant and User Safety in Complex Engineering Systems(Jan Hayes and Stephanie Tillement eds., Springer, 2020 Forthcoming)という本において、新幹線の車両開発および製造における安全形成に関する"Inter-organizational collaboration for the safety of railway vehicles: A Japanese case"と題する1章を執筆した。
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