研究課題/領域番号 |
15K03659
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
藤川 健 愛媛大学, 法文学部, 准教授 (50454484)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 中小企業 / 基盤産業 / 金型産業 / 技術経営 |
研究実績の概要 |
平成27年度は、これまでに行ってきた日本の大手の金型製造企業に関して行った研究成果を広く社会に発信することを心掛け、雑誌論文7本(藤川健(2015)「大手鍛造用金型製造企業の技術的な競争」『型技術』第30巻第4号、藤川健(2015)「大都市圏に立地する金型製造企業の技術的な競争(前編)『型技術』第30巻第5号、藤川健「大都市圏に立地する金型製造企業の技術的な競争(後編)」『型技術』第30巻第6号、藤川健(2015)「地方圏に立地する金型製造企業の技術的な競争(前編)」『型技術』第30巻第8号、藤川健(2015)「地方圏に立地する金型製造企業の技術的な競争(後編)」『型技術』第30巻第9号、藤川健(2015)「新たな技術競争力を確保するための各社の取組み」『型技術』第30巻第10号、藤川健(2016)「中小製造業における競争力の焦点に関する研究」『商工金融』第66巻第1号)、並びに学会発表1回(藤川健(2015)「金型製造企業の競争力に関する一考察」『日本経営学会第89回大会』〔熊本学園大学〕)を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成27年度は、アジア諸国の基盤産業における技術競争力を解明するため、国内の型種の異なる大手金型製造企業の技術競争力を精緻化することに留まった。この作業は、日本国内の金型製造企業の調査結果に依拠している。ただし、製造する型種によって特徴が異なる金型製造企業の技術競争力を解明するためには、重要な作業であったと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
平成28年度以降は、本年度で明らかにした日本の売上額上位に位置するプラスチック用金型製造企業、プレス用金型製造企業、鍛造用金型製造企業を対象とした技術競争力の研究成果に基づき、アジア諸国の金型製造企業にまで議論を拡張したいと考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
当該年度は、これまでに行ってきた企業調査の結果をまとめて広く社会に発信するため、論文の執筆などの研究成果の公表を中心に行ってきた。さらに、本年度は、前任校での大学改組に関わる準備作業や、研究代表者の所属先の変更に伴う作業が重なり、旅費を中心として当初予定した予算を執行することが困難になった。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度は、新たな所属先の研究環境を整備するために要する物品の購入に重点を置く。さらに、次年度は、前年度に予定していた国内外の金型製造企業に対するフィールドワークを精力的に行う予定である。
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