農産物に関する地域団体商標の効果は、地域団体商標を得ても、価格と販売量は必ずしも上がらないという結果になった。しかし、地域団体商標を取得することによる安定的な販路の確保および販路の拡大については、一定の効果がみられた。また、地域団体商標を得たことによる組織への効果については、組合員の意欲の向上に影響を与えたという割合が約6割となり、効果があるといえる。 次に、東日本の酒類製造業者を対象とした日本酒に関するアンケート調査によると、需要減少や競争激化の環境下で、酒類製造業者は商品の差別化等による生き残りを試みていることが分かった。
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