本研究の目的は、シリコンバレーの研究開発者の感性とイノベーション成果とそれを可能とする組織要因の解明である。そのためにアイデア創出に係る心理的特性因子に関する質問項目による研究者へのアンケート調査を実施した。しかし、サンプル数が少なく、有効な結果が得られなかった。また、個人のアイデア創出に係る心理的特性因子と研究者間インタラクションのダイナミズムの関係解明の実験、およびエージェントモデルの作成、シミュレーションを行った。その結果、エージェントの協調性の高さが、アイデア創出のプロセスに大きく関わっていることが解明された。さらにアイデア創出に際して、デザイン思考の有効性を各種事例から検証した。
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