本研究は社会的企業の経営実態と制度的基盤について分析をおこなった。具体的には、医療生協や高齢者生協、NPO法人などを事例としてとりあげた。また、日本・韓国・英国の社会的企業の国際比較を行った。 本研究では、社会的企業が社会的弱者のためのサービス供給と就労の場の創出によって社会の必要に応えていることを示した。また、社会的企業において民主的な意思決定の仕組みが採用されていることに注目した。社会的企業は、事業性と社会性を同時に追求しており、その点が社会的企業のマネジメントの特徴となっていることを明らかにした。
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