アメリカの代表的な電機企業であるGEとウェスチングハウス・エレクトリックの比較研究から、ライバル企業同士でも研究開発と特許管理に違いがあり、結果として特許件数も大きく異なっていることが明らかとなった。具体的には、研究(基礎科学研究)と開発(製品やプロセスの開発)にそれぞれ対応した特許管理があり、その在り方が特許出願件数に大きく影響していることが明らかとなった。研究開発の段階の違いに基づく特許管理の多様性は、現代の日本企業においても普遍的にみられるものであった。また、RCAの事例分析を通して、特許管理が主導して研究開発を促進するしくみが構築され、特許件数が拡大したことが明らかとなった。
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