研究課題/領域番号 |
15K03718
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研究機関 | 独立行政法人経済産業研究所 |
研究代表者 |
田村 傑 独立行政法人経済産業研究所, 研究グループ, 上席研究員 (40569828)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | innovation / standardization |
研究実績の概要 |
本年度は、既存の文献の収集と、モデルの構築を中心に検討をおこないました。また、特定の技術分野における標準化活動が、研究活動に影響を有するか否かについて、並びに技術標準の寿命についてのワーキングペーパの執筆をおこないました。併せて、結果を国際学会発表に投稿し受理されました。 第5期科学技術基本計画において、標準化活動の成果を評価の指標にすることが提唱されており、本科学技術基本計画の実施期間中や、最終的な効果の計測において、標準に関する評価が行われることになっています。これと同時に、本計画の目標として、論文数の増加が課題とされています。しかしながら、研究活動における、両者の関係と相互の影響についてはこれまで十分に研究が行われていませんでした。この両者の関係について既存データを用いて評価を行ない、経済産業研究所のワーキングペーパとして公表を行ないました。また、技術標準の価値や影響を評価する際には、技術分野によるライフサイクルの違いを把握することが重要です。技術標準は長期に亘り影響を有するもの、短期で影響を失うものがあり、その違いを説明する要因を理解することができれば、企業活動への影響をより予想したうえで、標準制定を行なうことが可能となります。この点について、検討を行ない、経済産業研究所のワーキングペーパとして公表を行ないました。併せて、これに関する内容を全米経営学会(AOM)での発表論文として投稿を行ない、審査の結果、発表が受理されました。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
関係する文献の探索を行い、推計に必要な関連データについて検討をおこなったところです。併せて、標準化活動の評価の在り方に関するワーキングペーパの発表を行ないました。
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今後の研究の推進方策 |
得られた文献資料に基づき構築したモデルに基づき、必要なデータの収集を行います。また、併せて既存のデータとの比較を行います。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度は、既存のデータを利用した研究及び文献の分析が中心であったために、調査事業に係る支出が発生しなかったため。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度以降において、調査事業の実施を行う予定としている。
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