• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2016 年度 実施状況報告書

端数価格が消費者行動に及ぼす効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K03732
研究機関専修大学

研究代表者

奥瀬 喜之  専修大学, 商学部, 教授 (30312440)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード端数価格 / 価格設定 / 消費者行動 / マーケティング
研究実績の概要

今年度は、前年度に行った、端数価格が消費者の購買意図に及ぼす影響に関して検討した実証研究の結果について、第66回日本商業学会全国研究大会(千葉商科大学)、2016 INFORMS International Conference(Hawaii, USA)、2016 International Congress of Psychology(パシフィコ横浜)において報告を行った。具体的には、製品特性(快楽的製品と功利的製品)と使用目的の文脈(快楽的文脈と功利的文脈)の観点から、端数価格が消費者の購買意図と満足度に及ぼす影響についての検討を行った結果、製品特性の違いによって部分的に購買意図に差異が生じた点を報告した。
また今年度は、関連研究として広告における価格の配置に関する実験を実施した。すなわち、通常販売価格などの参照価格と販売価格を、縦に並べて表示した場合と横に並べて表示した場合とで、消費者は絶対的価格差(「○円引き」)に注目して選択するのか、相対的価格差(例:「○%引き」)に注目して選択するのかに関して、実験を行った。収集したデータを分析し、その結果の一部分については日本消費者行動研究学会第52回消費者行動研究コンファレンス(関西学院大学)及び、日本行動経済学会第10回記念大会(一橋大学)において報告を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

上記のとおり、端数価格が消費者行動に及ぼす影響に関して実証結果の報告を行った。また、広告における価格の配置が消費者行動に及ぼす影響に関しても、学生を対象とした便宜的サンプルではあるもののデータを収集し、その分析結果の一部分について国内学会において報告を行った。

今後の研究の推進方策

次年度は、前年度までに行ってきた端数価格が消費者行動に及ぼす影響に関して収集したデータ及び、広告における価格の配置が消費者行動に及ぼす影響に関して収集したデータの分析を引き続き行う。分析結果については、学会報告で得た知見なども踏まえて、学会誌に投稿していく。

次年度使用額が生じた理由

研究成果の報告のため国際学会にて3回報告を行ったが、うち1回は日本国内で開催された学会であったこと、所属機関の国際学会報告への渡航補助制度を利用したことにより、支出額を最小限にとどめることができた。
また、価格の配置に関する実験では、ウェブ調査ではなく便宜的サンプルによる調査を行ったため、実査にかかる費用を削減することができた。

次年度使用額の使用計画

本年度、追加的な実査を行うため、その際の調査費に充当する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] The Effect of the Advertising Price Display Format on Consumer Price Perception2017

    • 著者名/発表者名
      Okuse, Yoshiyuki
    • 雑誌名

      専修大学 商学研究所報

      巻: 48(9) ページ: 1-15

    • DOI

      http://id.nii.ac.jp/1015/00010813/

    • 謝辞記載あり
  • [学会発表] 消費者行動研究領域における価格研究のレビュー2016

    • 著者名/発表者名
      奥瀬喜之
    • 学会等名
      日本行動経済学会第10回記念大会
    • 発表場所
      一橋大学(東京都)
    • 年月日
      2016-12-03
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2018-01-16  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi