消費者反応の測定は、マーケティング研究・消費者行動研究における中心的課題のひとつであり、心理面や行動面など多様な様相として識別される。そして、ときに認知と行動との不一致が観察されるなど、諸様相で得られた結果が常に整合するとは限らない。そこで、刺激に対する消費者の生体反応・心理反応・行動を測定し、その整合性・一貫性を考察した。生体反応に注目することにより、従前の方法では理解できなかった消費者反応を明らかにすること、消費者自身も意識していない反応を測定することが可能となるだろう。これらにより、より的確な消費者理解などの学術的価値に加え、マーケティング戦略への示唆など実務的価値も見込まれる。
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